商品の情報
発売日
2022年09月23日
ジャンル
CLASSICAL
フォーマット
SACD Hybrid
構成数
5
製造国
国内盤
レーベル
Octavia Records × TOWER RECORDS
SKU
4526977320201
規格品番
OVEP00020
商品の紹介
ショスタコーヴィチの録音は特に第5番に関しては何度も演奏を行っている得意曲であり、これまでも複数の録音が存在しています。ここに収録されている以外の曲も後のReliefレーベルにライヴで残されている等、氏のライフワークとも言える作曲者のひとりです。この時期にキャニオンクラシックスとショスタコーヴィチをまとめて収録した意味はこの時期に両者が置かれた状況、言わば苦難と受容の表出であることと、作曲家人気の高まりもあるかも知れません。いずれも重く厳しい演奏となっており、踏みしめるかのような歩みに、彼らの心中が吐露されているようにも感じます。ロシアの演奏家によるショスタコーヴィチの解釈としては他に無い表現であり、この時期にまとめて収録されたという意味においても、重要な録音と言えるのではないでしょうか。一方、プロコフィエフは"わかりやすい"第1番や第5番においても、まるでショスタコーヴィチの同曲と対になっているかのようで、類似性や逆に相違をあえて出しているように感じられます。同時に収録した意義含め、従来の解釈を超えた曲の本質を示すという点においても注目すべき録音です。
この時期のキャニオンクラシックスへの録音はショスタコーヴィチの交響曲をはじめ、管弦楽曲も多く収録されました。面白いのは、以前のビクター盤と被る曲も多くあり、収録時期は10数年ほど経過しているものの、レコード会社による音の差がかなりある点です。ベースは同じでモスクワでの収録とはいえ、ビクター盤は少ないマイクで全体としての響きを重視する、言わばホールで聴いているようなマッシヴな鳴り方に対し、キャニオンクラシックスでは個々の楽器の音色を重視しながらも、より鮮明な音質を目指した作りになっています。もちろん、収録した際のデジタル機材の違いや進歩も大きいですが、彼らの音楽をどのように捉え、どうリスナーに伝えるかという考え方の違いもあるようです。その意味では、今回のキャニオンクラシックス音源はより高音質化を行うに相応しい音源と言えるでしょう。オーディオ的にも十分完成されたこの当時の録音の最新復刻では、よりフェドセーエフの解釈に踏み込んで音楽を鑑賞することができます。
今回の復刻では元々キャニオンクラシックス時代にこれらの録音を手掛けた現オクタヴィア・レコードの平井氏、レコーディング・ディレクターとしてクレジットされている江崎氏両名による最新復刻ですので、当時の雰囲気を十分に残しつつ、最新の機材と技術により高音質化&マスタリングを行いました。まさに最も相応しい布陣による正統的な復刻がされています。今回の解説書は、序文に新規序文解説を、さらに各初出時の解説を掲載しました。シリアル・ナンバー・シール付の700セット限定でリリースいたします。
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タワーレコード(2022/08/26)
生誕90年記念企画。巨匠フェドセーエフによる90年代の黄金の記録、待望の復活!
キャニオンクラシックスによるロシア交響曲集、アルバム全5枚を新規でマスタリングの上、BOX化。
フェドセーエフに師事した新進気鋭の指揮者、坂入健司郎氏による新規序文解説を収録し最新復刻。
今回の復刻のために新規で江崎友淑氏がマスタリング。シリアル・ナンバー付700セット限定盤!
このBOXはキャニオンクラシックスが90年代、モスクワに乗り込んで挙行した、フェドセーエフによる、ショスタコーヴィチとプロコフィエフの交響曲集成です。フェドセーエフのショスタコーヴィチは、西欧型の洗練されたスタイルとは対極に位置する演奏。肺腑をえぐるような厳しいパッションや胸奥からの叫びにも似た激しいエネルギーは強靭なドラマを生み、作曲家の光と闇を深底から浮かび上がらせるのです。フェドセーエフに師事した数少ない日本人のひとりである新進気鋭の指揮者、坂入健司郎氏の書下ろし新原稿、オリジナル盤曲目解説再掲出、江崎友淑による2022年新マスタリング、緑色レーベル仕様などで、60代の油の乗り切った、絶好調期の巨匠フェドセーエフの勇姿をお聴きいただけます。尚、今回の5枚分のアルバムのうち、ショスタコーヴィチの4枚分はExtonレーベルからSACDが出ていましたが、プロコフィエフは今回が初SACD化となります。DISCの収録はDISC1-4のショスタコーヴィチは録音順に配置し、この交響曲集では一番最初の録音である1994年収録のプロコフィエフ2曲は最後のDISC5としました。また、今回のリリースにあたっては全作新規でマスタリングを行っています。6/29発売の「管弦楽曲録音集」(OVEP00018)の続編です。
フェドセーエフ(1932.8.5-)の音源は1970年代からのメロディアの他に、'80年代から'90年代初頭にかけては日本ビクターが積極的にロシア音楽を録音したことや、多くの来日公演により日本での人気も高まって行きました(初来日は1975年)。さらに1993年からは江崎氏によるキャニオンクラシックスの録音が進行し、再録音となる曲も含め数多くのロシア作品が収録され、各時代のフェドセーエフとモスクワ放送交響楽団の軌跡が残されました。今回まとめて復刻する音源は、フェドセーエフが61歳から64歳にかけての記録で、名実ともにロシア音楽界の巨匠のひとりとして精力的に活動していた時期にあたります。さらにこの時期はソ連崩壊後の再編成時でありオーケストラの維持を含め大変な苦労があったようで(坂入氏による解説書に詳細が記述)、その際のフェドセーエフの人柄含め、時節が演奏にも大きく影響していたようです。それらを乗り越え、1974年以来現在に至るまでモスクワ放送交響楽団の音楽監督を務めており、その後の活躍や最近も録音をリリースするなど、90歳を超えても活動の幅が狭まっていないのは驚くべきことです。
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タワーレコード(2022/08/26)